 女性にとって内分泌機能(ホルモン環境)は、生涯無縁ではありません。その一生の中で、少女から思春期を経て成熟期を迎え、その後更年期、老年期と、ホルモン環境下でダイナミックな身体の変化をとげます。特に月経は、女性のライフサイクルを作る大事な生理現象です。
身体的な発達・変化に伴い、女性を取り巻く生活環境も大きく変化します。それぞれの生活のステージの中で立場や役割は変化し、そのような環境因子によってもホルモン分泌は影響を受けます。
 現代女性が受けているストレス・・・仕事、家事、育児、介護。これらそれぞれが複雑な現代社会の中で、昔とは比べものにならない重いストレスとなっています。その結果、ホルモン失調による月経不順や体調不良を訴える方が増え、職場や家事でのプレッシャーにより更年期障害が深刻になる女性も増加しています。
また高齢化社会の中で、子宮や膀胱、直腸といった骨盤内臓器を支える筋肉や靭帯の緩みは、尿漏れや排尿障害を引き起こし元気な活動的な方の生活の質を下げます(このような状態を性器脱といいます)。しかし、このような症状は周囲の認知度も低く、それほど話題になることはありません。そのため、同じような症状を持つ多くの女性が、誰にも相談することなく耐えているのが現状ではないでしょうか。
 私は長く大学病院で勤務し、主に手術や抗がん剤治療を行う婦人科疾患を専門として診療を行ってきました。その中で多くの子宮癌や卵巣癌といった悪性腫瘍の患者さんを治療した経験上、いかに沢山の患者さんたちが病気の早期発見の機会を逃しているか、また症状を自覚しながら受診する機会を逃している間に病気が進行してしまう方々が多いことを身をもって知りました。
ちょっとしたおりものの変化や出血も病気の初期症状のこともあります。少しでも心配なことがあればご相談ください。
すべての女性の健康に少しでも役立つため、私どもは垣根の低い、どなたも気軽に受診できるクリニックを目指しています。
玉川レディースクリニック 院長・大久保和俊
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